矢澤酒造店の近況

以前にもこのブログで紹介しましたが、福島県矢祭町にある矢澤酒造店では、お酒の瓶を積極的にリサイクルしています。
というわけで、我が家の物置を占領していたお酒の空き瓶を届けに酒蔵を訪問しました。今年の3月以来、7ヶ月ぶりの訪問です。

300ml瓶から一升瓶まで様々な大きさですが、合計81本持参しました。たくさん飲みましたね~ 🍶



久しぶりの訪問なので、最近の矢澤酒造店の様子を紹介します 🎵


普通トラックだけでなく、軽トラも「矢」のマークでラッピングされていました 🚚


以前は現金のみの取り扱いでしたが、今年から酒蔵でのお買い物にカードが利用出来るようになっています。さらに最近はタッチ決済も利用可能に、バージョンアップ (?) していました 👏



そして、今はコロナ禍です・・・

事務所にはアルコール消毒液 (95v/v%)、マスク、非接触体温計が常備されています。


矢澤社長は・・・


体温36.1℃でお元気に仕事をされていました 🥰



社長をはじめ、藤井顧問や蔵の皆さんも変わりなくお元気なことを確認し、顧問に教えていただいた「花園渓谷」「鵜の岬」をドライブして帰路につきました 🚘

花園渓谷までは道幅が狭く、アップダウンの激しい峠道です。ドライブがお好きな方にオススメです。紅葉には早かったですが、勢いよく流れる川の音が心地よかったです。

鵜の岬は、波が岩に激しくぶつかり、冬が近づいてきている気配を感じる海岸でした。

「あの人に聞け」in こまむ亭

2020年10月11日 (日) 、横浜にある「こまむ亭」さんで、その道のスペシャリストの話を聞く「あの人に聞け」が開催されました。栄えある一回目は矢澤酒造店 9 代目 矢澤社長が講師でした~👏 (「こまむ亭」さんは落語やギター弾き語りなど、楽しいイベントが多いお店です🎵)


矢澤社長と「南郷」の出会いや、酒蔵の特長などお話され、続いて利き酒の方法を説明。その後、社長が各テーブルを回り参加者の方々と交流を深めたそうです。


当日はお弁当付きで、お酒は飲み放題 (矢澤酒造店の「純米大吟醸 白孔雀」「南郷 ひやおろし」「南郷 純米酒」「南郷 普通酒」を含めこまむ亭のお酒全て) という大盤振る舞い ⤴⤴
「南郷」の美味しさと、食べ物との相性の良さを実感していただけたようです。


残念ながら私は参加出来ず写真が無いのですが、15名の満員御礼で大盛況だったそうです🈵 この会をきっかけに「南郷」ファンが増え、うれしい限りです😄

優等酒「月の虹」

こちらが、先日の南部杜氏自醸鑑評会で優等酒に選ばれた矢澤酒造店の「大吟醸 月と虹」です🏅

大切なお酒なので、UVカットフィルムの袋に入っています
月の周りの虹が、いつもより輝いているように見えるのは気のせいでしょうか・・・


「月と虹が、優等酒に選ばれた。」と、矢澤社長から聞いた時、それはそれはうれしかったです🙌 その頃は、単純にワーイ、ワーイと喜んでいたのですが、知らせを聞いてから1ヶ月経ち、気分が落ち着き、「南部杜氏自醸鑑評会」などについて調べてみました。


皆さん、ご存じのことばかりかもしれませんが・・・


「杜氏」とは、お酒造りの責任者のこと。昔は農閑期に各地の酒蔵に出向いて、酒造りの期間だけ蔵に住み込んでお酒を造り、春になると地元に戻り農業に従事していたそうです。

「南部杜氏」は、岩手県が発祥の杜氏集団。最盛期には3000人以上の杜氏さんがいらしたとか。杜氏集団と言えば、他に「越後杜氏」も有名ですね。

「南部杜氏協会」は、講習会の開催などで酒造従業員の養成、酒造技術の研究活動をしているそうです。

そして、「南部杜氏自醸鑑評会 」は「南部杜氏に係る酒造技術の研鑽と資質の向上」を目的としたもので、10名の審査員により審査されました。 今回は「吟醸の部」で294点出品され、 85点が優等酒です✨

フフフ、落ち着いた気分が再び高揚してきました⤴️⤴️


瓶を開けた途端、良い香り。酸より甘さ中心の香りのように思います。
口に含むとバランスが良く、いつまでも舌の上に置いておきたいような感じです🤭


原料米「兵庫県産山田錦」、精米歩合「40%」は「南郷 大吟醸」と同じですが、使用している酵母が違うそうです。飲み比べも楽しそうですね🎵
「月と虹」、「南郷 大吟醸」はいずれもオンラインショップで購入可能です。ヤフーショッピング(矢澤酒造店)

幻の (?) こんるり


矢澤酒造店のブルーベリー甘酒「こんるり」は、地元矢祭町の手摘みのブルーベリーを使用しています。新鮮なブルーベリーを冷凍保存することによって、一年中美味しい「こんるり」を作っています 。


今回は摘んだばかりのフレッシュブルーベリーを使用して「こんるり」を試作したそうです。それも、「南郷の日」に摘んだブルーベリーです。 (「南郷の日」は私が独自に決めた日で、「なんごう」の音にちなんで、7月5日です 📅)


いつもの「こんるり」より色がやや薄い気もしますが、ほとんど変わりありません。ブルーベリーの小片が数個混在していました。口に含んだ時に小片があると、「あ、いたいた!」「あった、あった!」といった感じで得をしたような気がしました😋


冷凍ブルーベリー使用の「こんるり」と比較するとフレッシュ感があるのは分かります。飲むより、スプーンで食べると、よりフレッシュ感があるように思います。
矢澤社長いわく「皮の香りがある」そうです。瞬時に実と皮の香りの違いを明確に判別出来るところが、さすがです💮💮


冷凍ブルーベリーとフレッシュブルーベリーには、それぞれメリットがあるそうです。というわけで、フレッシュブルーベリーを使用した「こんるり」を販売するかは、未定。販売しないとしたら、今回の「こんるり」は貴重な幻の「こんるり」になります。

夏は営業メインの矢澤社長ですが、フレッシュブルーベリーの「こんるり」を試作したり、営業以外も精力的に活動されているようです。これからも頑張ってください。応援しています❗

南部杜氏清酒鑑評会_優等酒

毎晩、美味しく矢澤酒造店のお酒をいただいていますが、昨夜は特に美味しかったです🍶 何故かというと・・・


6/16の福島民友の記事、「優等酒に福島県内18銘柄 南部杜氏清酒鑑評会」です。タイトルを見ただけで緊張しました。ドキドキします。ドキドキにはヒヤヒヤ系のドキドキとワクワク系のドキドキがあります。もちろん、今回はワクワク系のドキドキです♥


ありました~❗「南郷」の文字が。吟醸の部で優等酒に選ばれました✌ 吟醸の部は全国127の蔵から294点が出品され、福島県内の蔵で11銘柄が優等酒、そのうちの1つが矢澤酒造店のお酒です。

どのようなお酒か、矢澤社長に伺ったところ、「品評会用に、香り高く、雑味の少ない透明感のあるお酒を目指した。」とのこと。あぁ、ぜひ飲んでみたいです。このお酒は販売予定だそうです。詳細が分かりましたら、このブログでも紹介します。


矢澤社長は今、どんなお気持ちなのかしら?ピョンピョン跳ねたり、でんぐり返しをしたりして大喜びしているのかしら?と思いましたが、ご本人は「酒質について南郷らしさはひとまずおいて、製造技術のレベルを審査していただくために参加したので、優等酒と認められて単純に嬉しい。」と、なんとも受験生のように淡々としていました。


2016年12月に、酒蔵を継ぐまでは酒造りに無縁だった社長ですから、「製造技術を審査していただく」のは社長の本意だったでしょう。東京でお会いする社長と福島県矢祭町の酒蔵でお酒を仕込んでいる時の社長は違う雰囲気です。矢祭町にいらっしゃる時の社長は「眼」だけでなく「眼の周り」も力強く感じます。それくらいお酒造りに没頭しています。仕事として当然のことでしょうが、社長がひとつひとつの過程を丁寧に、確実に、考えながらこなしている様子が思い出されます。


地元紙では、小松杜氏の「大変誇らしく、うれしい。仲間全員で頂いた賞」というコメントが紹介されていました。酒蔵の皆さんの笑顔が思い浮かびます。私も南郷応援隊として、大変うれしく、昨夜のお酒はとびきり美味しかったです🎵


「次の目標は全国新酒鑑評会での入賞」と仰る小松杜氏と共に働く蔵の皆さん、矢澤社長をこれからも応援し続けます❗

おうちで矢祭

矢澤酒造店がある福島県矢祭町の「もったいない市場」から「お野菜とお米」をお取り寄せしてみました~🍅 「もったいない市場」は、形が悪いなどの規格外農産物を販売している野菜直売所です。というわけで、その時々の規格外農産物が送られてくるので、どんなお野菜が届くか分かりません (お米は規格外ではありません)。


届いたのは、こちらの段ボール。宅急便のお兄さんから受け取る時に、「重いですよ~!」と言われた通り、たくさんのお野菜 (さやえんどう、ステックブロッコリー(納品書のママ)、キャベツ、大根、丘ヒジキ(納品書のママ)、トマトなどなど) とお米2キロ。


どのお野菜も規格外になる理由が分からない新鮮できれいなものばかりです。

しいたけは肉厚なだけでなく、とっても大きいです。比較のため、横に置いたのはシャチハタの印鑑です。直径10センチはあるしいたけで、バターとお醤油少々の焼きしいたけにしていただきました🍄


シャキシャキ食感のオカヒジキが好きなのですが、近所のスーパーではあまり見かけません。そのオカヒジキがたくさん入っていました~🙌
まずは普段のオカヒジキの食べ方。ゴマをすります。スリスリ~


サッと茹でたオカヒジキとすりごま、マヨネーズ、お醤油少々で和えていただきます。今回はしいたけの軸の部分も小さく切って加えました。(写真左)

もう一品はオカヒジキをサッと茹で、ごま油、ニンニク少々、鶏ガラスープの素でナムル風に。(写真右)
どちらも簡単で、お酒のおつまみになりました。


エンドウとブロッコリーはハニーマスタードのサラダにしました。


朝食はパン、昼食は麺類、夕食は日本酒(酒米)という日々のため、白米を食べることがあまり無いのですが、今回は矢祭町のコシヒカリも注文しました。お米が「甘い」ということが初めて分かりました。精米したてで、とっても美味しいお米でした。珍しく二日続けて、ご飯を炊きました🍚


お取り寄せの中で、一度も自分では買ったことがない食材がこちら。青エンドウでしょうか・・・?
「どのように調理しようか?」と考えるのも、「福袋的な詰め合わせ」の楽しみの一つです😄


忙しい時は料理するのが面倒に感じることもありますが、今回のお取り寄せの新鮮なお野菜のおかけで料理も楽しめました。
朝は矢祭のお米と大根のお味噌汁、お昼の焼きそばには矢祭のキャベツ、夜はもちろん矢澤酒造店の「南郷」という具合で、「おうちで矢祭」を満喫しました。酒蔵の方々のお話を伺いながら、矢祭のお野菜を地元で食べられる日が早く訪れますように❗

日本酒をストローで飲んでみました

とある陽気の良い午後、近所の少し大きめの公園を散歩していたら、オジイサンが一人でベンチに座りお酒を飲んでいました。学校給食や病院の入院食に出てくるような牛乳パック位の大きさの日本酒。それをストローで飲んでいるのです👀 ベンチにはストローを差したまま、横に倒れているパックもあったので、おそらく今、飲んでいるのは2パック目。スーパーで買ったと思われるお惣菜をツマミにしているようでした。「ストローでお酒を飲んだら、味が分からないのでは?」と思い、私も早速試してみました🎵

公園から帰宅後、ストローで飲んでみたのは「南郷 普通酒」。酒蔵がある地元矢祭町で愛されているお酒です。


ストローの長さの分、お酒との距離があるので、香りを楽しむには不向きな飲み方かもしれません。
ちょっとドキドキしますが、とりあえず、ストローで飲んでみました。んん?想像とは違い、きちんとお酒の味わいを楽しむことが出来ました!ストローでお酒を飲むと、いきなり食道に流れ込むイメージでしたが、意外と舌先でお酒の味を感じることが出来ることが分かりました💡

ストローで飲むとゴクゴクまたは、チューッとお酒が口に入ってきて、酒器で飲む時より一口の量が多いような気がしました。そのため、結果的に飲み過ぎになるかもしれません・・・😄

日本酒をストローで飲んでいるオジイサンを見て衝撃を受け、何事もチャレンジ! と意気込んでみました。「何事もチャレンジ」という割にはスケールの小さいチャレンジでした😅 が、どんなささやかな事でも、楽しむことで外出自粛の期間を乗り切ろう思います。
ストロー付のパック酒はスーパーやコンビニのお酒売り場に普通に売っていました~🍹

酒粕スムージー

矢澤酒造店の「こんるり (ブルーベリー甘酒) 」が紹介された雑誌『 an・an 』(2020年4月15日発売)は「高めよう!免疫力」の特集でした。「酒粕」、「納豆」、「甘酒」など発酵食品の話題が盛りだくさん🎵

私も刺激され、酒粕スムージーを作ってみました~😄

「酒粕は冷凍保存出来ますよ。」と矢澤社長に教えていただいてからは、酒粕を1枚ずつラップで包み冷凍庫にストックしています。その冷凍酒粕を使用しました。


今回使用したのは「南郷 本醸造酒」の酒粕です。イチゴ150gと酒粕50gの割合です。その他はヨーグルト、ミルク、ハチミツです。


メルヘンチックなピンクのスムージーが完成🍓🍓 微かに酒粕の風味がします。もう少し酒粕を増やしても良かったかも・・・甘めがお好みの場合はハチミツを増やしたり、好みに合わせて作れるのが手作りのメリットですね。 最近は暖かくなってきたので、冷たいドリンクが美味しくなってきました。皆さんも旬のフルーツでお好みの分量でお試しください🍹

「清潔」、「整理整頓」

日に日に木々の緑が色濃くなり、晴れた日の散歩が気持ちいいです🌱 すっかり暖かくなり、3月で矢澤酒造店のお酒の仕込みはひと段落しました。

この冬、矢澤酒造店を見学させていただき、感じたこと。それは『 酒蔵の仕事は「掃除、洗い物」が多い!』ということでした。ということで、今回は酒蔵での「掃除、洗い物」の一部をご紹介します。


<11月、お酒の仕込みが始まると・・・>
お酒 (モロミ) をしぼる日に向けて、「ヤブタ」の部品を分解し、洗浄します。

ヤブタの一部分、「ろ布」という布は漬け置き消毒
ヤブタの「ろ板」の外枠を洗浄中


<仕込みの最盛期>
日々の仕込み作業でも洗い物はたくさん。布や小物など様々なものを洗います。

「社長」も他の蔵人さんたちと変わりありません。何でも洗います



ヤブタの「粕はがし」が済むと、細かな酒粕が床に落ちているので床を掃除します。矢澤社長も率先して竹箒、デッキブラシ、モップを駆使しています🧹

水を使用する作業の時は、白いビニールのエプロン姿


ヤブタの「粕はがし」の際に使用した大きな箱(?)。下に4つの車輪が付いています。排水を考慮しているのか、酒蔵の床は勾配がついています。車輪が付いている道具は転がらないようにすることも気を付けなければなりません。

たたみ一畳分より大きい?



清掃には熱湯を使うことも多いです。熱湯をすくう柄杓も大きく、重いやら、長いやら、大変そうです💦

洗浄に使用している水も、仕込み水と同じ井戸水です



モロミをしぼり、空になった仕込みタンクは高圧洗浄機のようなものでタンク内部の側面を洗い流します。その後、長靴を履き替えて、ハシゴを使用して社長がタンクの中に入りました。ブラシを使って念入りにタンクを洗浄していました✨

「大きな仕込みタンクを洗うところを見たい。」という私の希望が叶いました



酒蔵では様々な作業にホースを使用していました。長いホース類はキノコ型のかわいいタワシを使って、洗浄します。内部にタワシをセットし、水圧を利用し、タワシがホース内を流れることによってきれいになります💡

2個セットでタワシが、するする~っとホースの中を通り抜けます
ビーズ枕のようなこれは「擬似米」と呼ばれるものです
四角い箱は麹を作る時に使用した箱です


<3月、仕込みの終盤>
大きな放冷機も本格的に洗浄です。

仕込みが終わるのは、ちょっぴりさびしい・・・
隅々まで念入りです



大きいものや長いものは洗浄も大変ですが、干すのも大変です。

風に飛ばされないように、しっかり留めます


蔵の中の数か所に「清潔」、「整理整頓」と標語が掲げられています。その通り、いつも清潔な矢澤酒造店の様子でした🙂

『an・an』で「こんるり」が紹介されました

4月15日 (水) 発売、『an・an』の「高めよう!免疫力」の特集で矢澤酒造店の商品が紹介されました📖 セルフケアにすぐ取り入れられる食品としてぴったりの「こんるり (ブルーベリー甘酒) 」です❗

(注)規定により表紙の一部をボカしています


酒蔵の地元、矢祭町の農業法人の方から「地元でブルーベリーを作っているので、それを使った商品を作って欲しい」というお話があったのが、「こんるり」を作ることになったきっかけだそうです。

ブルーベリーたっぷりなので、誌面でも紹介されている通り、見た目がとってもきれいです✨✨


きれいな紫色の上部と、麹たっぷりのピンクの下部の2層になっています。お飲みになる前に瓶を上下を逆さまにし、全体を混ぜてください。ど、どどっ、という感じで瓶から出てきます。飲料というより、五分粥くらいのイメージです。『an・an』では、「スプーンで飲むブルベリー甘酒」と紹介されています。


「こんるり」を口に含むと、ブルーベリーの爽やかな酸味が感じられます。ここが普通の甘酒と大きな違いです。私は朝一番に飲むのが好きです♥️
麹は日本酒を仕込む時の麹と同じものを使用しているそうです。酒蔵が作る贅沢な甘酒です。私は「こんるり」を飲む時、舌と上顎で麹をつぶす感覚が好きで、その時に麹の有難みを感じます。思い立ったらすぐに始められるセルフケアにピッタリの商品です。

「こんるり」は矢澤酒造店のHP の他、 ヤフーショッピングクリーマで購入できます。今回の雑誌掲載を機に「こんるり」ファンが増えるとうれしいです🎵