「清潔」、「整理整頓」

日に日に木々の緑が色濃くなり、晴れた日の散歩が気持ちいいです🌱 すっかり暖かくなり、3月で矢澤酒造店のお酒の仕込みはひと段落しました。

この冬、矢澤酒造店を見学させていただき、感じたこと。それは『 酒蔵の仕事は「掃除、洗い物」が多い!』ということでした。ということで、今回は酒蔵での「掃除、洗い物」の一部をご紹介します。


<11月、お酒の仕込みが始まると・・・>
お酒 (モロミ) をしぼる日に向けて、「ヤブタ」の部品を分解し、洗浄します。

ヤブタの一部分、「ろ布」という布は漬け置き消毒
ヤブタの「ろ板」の外枠を洗浄中


<仕込みの最盛期>
日々の仕込み作業でも洗い物はたくさん。布や小物など様々なものを洗います。

「社長」も他の蔵人さんたちと変わりありません。何でも洗います



ヤブタの「粕はがし」が済むと、細かな酒粕が床に落ちているので床を掃除します。矢澤社長も率先して竹箒、デッキブラシ、モップを駆使しています🧹

水を使用する作業の時は、白いビニールのエプロン姿


ヤブタの「粕はがし」の際に使用した大きな箱(?)。下に4つの車輪が付いています。排水を考慮しているのか、酒蔵の床は勾配がついています。車輪が付いている道具は転がらないようにすることも気を付けなければなりません。

たたみ一畳分より大きい?



清掃には熱湯を使うことも多いです。熱湯をすくう柄杓も大きく、重いやら、長いやら、大変そうです💦

洗浄に使用している水も、仕込み水と同じ井戸水です



モロミをしぼり、空になった仕込みタンクは高圧洗浄機のようなものでタンク内部の側面を洗い流します。その後、長靴を履き替えて、ハシゴを使用して社長がタンクの中に入りました。ブラシを使って念入りにタンクを洗浄していました✨

「大きな仕込みタンクを洗うところを見たい。」という私の希望が叶いました



酒蔵では様々な作業にホースを使用していました。長いホース類はキノコ型のかわいいタワシを使って、洗浄します。内部にタワシをセットし、水圧を利用し、タワシがホース内を流れることによってきれいになります💡

2個セットでタワシが、するする~っとホースの中を通り抜けます
ビーズ枕のようなこれは「擬似米」と呼ばれるものです
四角い箱は麹を作る時に使用した箱です


<3月、仕込みの終盤>
大きな放冷機も本格的に洗浄です。

仕込みが終わるのは、ちょっぴりさびしい・・・
隅々まで念入りです



大きいものや長いものは洗浄も大変ですが、干すのも大変です。

風に飛ばされないように、しっかり留めます


蔵の中の数か所に「清潔」、「整理整頓」と標語が掲げられています。その通り、いつも清潔な矢澤酒造店の様子でした🙂

『an・an』で「こんるり」が紹介されました

4月15日 (水) 発売、『an・an』の「高めよう!免疫力」の特集で矢澤酒造店の商品が紹介されました📖 セルフケアにすぐ取り入れられる食品としてぴったりの「こんるり (ブルーベリー甘酒) 」です❗

(注)規定により表紙の一部をボカしています


酒蔵の地元、矢祭町の農業法人の方から「地元でブルーベリーを作っているので、それを使った商品を作って欲しい」というお話があったのが、「こんるり」を作ることになったきっかけだそうです。

ブルーベリーたっぷりなので、誌面でも紹介されている通り、見た目がとってもきれいです✨✨


きれいな紫色の上部と、麹たっぷりのピンクの下部の2層になっています。お飲みになる前に瓶を上下を逆さまにし、全体を混ぜてください。ど、どどっ、という感じで瓶から出てきます。飲料というより、五分粥くらいのイメージです。『an・an』では、「スプーンで飲むブルベリー甘酒」と紹介されています。


「こんるり」を口に含むと、ブルーベリーの爽やかな酸味が感じられます。ここが普通の甘酒と大きな違いです。私は朝一番に飲むのが好きです♥️
麹は日本酒を仕込む時の麹と同じものを使用しているそうです。酒蔵が作る贅沢な甘酒です。私は「こんるり」を飲む時、舌と上顎で麹をつぶす感覚が好きで、その時に麹の有難みを感じます。思い立ったらすぐに始められるセルフケアにピッタリの商品です。

「こんるり」は矢澤酒造店のHP の他、 ヤフーショッピングクリーマで購入できます。今回の雑誌掲載を機に「こんるり」ファンが増えるとうれしいです🎵

お酒の分析

今年の桜は長持ちしている気がします🌸 今日はチラチラ舞っている花びらに太陽の光が当たり、キラキラしてきれいでした。最近はすっかり暖かくなってきましたが、1ヶ月前はまだまだ寒かったです。その頃の矢澤酒造店の様子を紹介します❗


酒蔵では、お酒 (モロミ) の状態を把握するため、定期的にお酒 (モロミ) の分析をしているそうです。


まずは仕込みタンクからお酒 (モロミ) を取り、濾過します。この日は4つのタンクの分析をするようです。

ラーメン屋さんの岡持ちのような木製の運び道具(?)


分析室で日本酒度 (比重)、アルコール度数、酸度の計測をします。


< 日本酒度 (比重) >
15℃で測定するのが決まりだそうです。メスシリンダーに入れたお酒をぬるま湯で温めます。大っきな体温計のような温度計で15℃であることを確認します。

慣れた手つきで作業が始まりました
バケツに入れたぬるま湯で、湯煎して温めます


そこに「浮き」に目盛りが付いている道具 (「浮標」というようです) を浮かべ、目視で数値を確認します。かなり念入り、慎重に計測している様子で、表情も真剣です。

目盛りを見る時は、意識がかなり集中してるようです


< アルコール度数 >
メスシリンダーでお酒を100cc 測り、大きな丸いフラスコに入れます。空になったメスシリンダーに少量の水を入れ、中をよくすすぎ、それもフラスコに入れます。メスシリンダーに入ったアルコール分を全てフラスコに入れるためだそうです。厳密なんですね!フラスコを蒸留器にセットし、抽出したアルコールに水を加え、合計100cc にし、浮標でアルコール度数を計測します。蒸留器からボコボコ音を立てる様子は、理科の実験を見ているようで楽しかったです。

この細い棒に目盛りが付いています


< 酸度 >
小さな三角フラスコにお酒を入れ、試薬を加えるとお酒が赤くなります。次に右手でフラスコを揺らしながら、左手でツマミを微調整しながら少量ずつ水酸化ナトリウム水溶液を入れると、赤い液体が透明に変化します。その透明に変化した時まで入れた水酸化ナトリウム水溶液の量が「酸度」なんだそうです。私にはムズカシイ原理です。

ピペットを使って、三角フラスコにお酒を入れます
写真中央の白いガラス管から「水酸化ナトリウム水溶液」が出てきます


全ての分析が終了すると社長は普段の穏やかな表情に戻り、「体験してみますか?」と。私も酸度を計測させていただきました🙌 右手と左手で異なる動きをするのが難しく、ガチガチになり、水酸化ナトリウム水溶液を入れ過ぎて、透明を通り越して青くなってしまいました。あ~、失敗😵


室内が寒すぎると、指先の繊細な動きが出来なくなるので、室内も15℃に設定されていました。この日の分析で、すべてのお酒が順調に発酵していることを確認できました💯


(おまけ)
この日は、酒蔵の3時のおやつにご一緒させていただきました。蔵の皆さんと掘りごたつに入り、冷えた体を暖めます。
こちらが副杜氏お手製の甘酒です。キレがよく、甘さ控え目、とても美味しい甘酒でした😋

新鮮な酒粕がたっぷり!
美味しくて、おかわりしました

社長も蔵の皆さんと一緒にテレビを見ながら、おしゃべりを楽しんでいました。
美味しい甘酒、ごちそうさまでした‼️

【予告】「こんるり」が紹介されます

今月発売の雑誌で、矢澤酒造店の「こんるり (ブルーベリー甘酒) 」が紹介される予定だそうです📖

「こんるり」は、米麹甘酒と地元のブルーベリーを使用したノンアルコール飲料です🍹 この米麹は矢澤酒造店が日本酒を造る時に使用する麹です。3月に酒蔵見学させていただいた時、「こんるり」用の麹を小分けする作業を見せていただきました。


「こんるり」は1年を通して少量ずつ作っているので、いつでも出来たてを味わうことが出来ます。ノンアルコールなので、お子様もお飲みいただけます🙂

「こんるり」がどのように紹介されるのか、楽しみです。雑誌が発売されたら、このブログでも紹介する予定です🎵