南郷列車

2024/4/6(土)、南郷列車で南郷のお酒を堪能しました🚞🍶 南郷列車は福島県矢祭町にある矢澤酒造店の「南郷友の会」の会員だけが乗車できる特別貸切列車です。酒蔵があるJR水郡線の東館駅と水戸駅を往復し、約90名が乗車しました。蔵元と会員の懇親を図るための列車です。

12:48 東館駅出発


この日を首を長くして待っていた会員の方々が続々と集まってきています。

積み込まれているのはビールケースですが、中身は全て日本酒です


出発と同時に「乾杯~!」🥂 車内はあっという間に笑い声で包まれ、あちらこちらの席で大盛り上がり。車内では「南郷 純米酒」「佳撰 南郷」「南郷 樽酒」が飲み放題。その他、「純米大吟醸 白孔雀」、「特別純米酒 銀箭」「南郷 純米吟醸 うらら(生詰)」が振る舞われました。

矢澤社長も満面の笑顔
「さかな家」さんの女将と南郷友の会の方々



この日、用意されたのは矢祭町の和食屋さん「さかな家」さんのお弁当。昨年の「南郷列車」も「さかな家」さんのお弁当でした。今回も何度も試食を重ね完成した豪華なお弁当🍱😋 菜の花やたけのこなど春を感じる内容でした。矢澤酒造店の「純米大吟醸 白孔雀」を含んだ「干し芋」も絶品🍠



「さかな家」さんのお弁当が美味しかったのはもちろんなのですが、このお品書きに感動✨✨ 1枚に印刷された紙をホッチキスやノリを使用せず、冊子のように製作する「折本」です。偶然にも最近、私も仕事でこの「折本」を作ったのですが、これ、すごく手間がかかるんですよ~💦💦 私は10冊作成しただけで疲労困憊でしたが、「さかな家」さんは100部近く作成。それも私はA3サイズでしたが、「さかな家」さんはA4サイズなので、細かくて、想像しただけでも卒倒しそうです😵 「さかな家」さんのブログはコチラ

それぞれのお料理に合わせるお酒のご案内
中央の切れ目が「折本」のポイント



水戸駅に到着後、復路の列車が出発するまでは構内でお土産やおつまみを購入したりして楽しみました。

復路は14:59水戸駅出発



復路も元気に飲み続ける方やのんびり車窓の景色を楽しむ方、爆睡する方など思い思いに過ごしました。

酒蔵の皆さん



下車後は東館駅前の「あおちゃん家」で二次会。矢澤酒造店を応援してくださる皆さんで盛り上がりました。


南郷列車が走った4/6は矢祭町の名所「戸津辺の桜」が満開でした🌸 5月には田植えで田んぼの緑が映えます。6月には鮎漁が解禁になります。矢祭町の春を楽しみに矢祭町にぜひ!

樹齢約600年、樹高18メートル、胸高周囲6,5メートル(福島県指定天然記念物)
戸津辺の桜と水郡線

順調に発酵中

11月になり矢澤酒造店ではお酒造りが始まりました。12月に私が酒蔵を訪れたこの日は午前9時で0℃。「今日は寒いね」と迎えてくださった矢澤社長の吐く息が白かったです。


外は寒いですが、カフェでは薪ストーブ🔥が活躍していました。最初はチリチリと小さい火が燃えていましたが、徐々にメラメラと炎が元気に踊るように揺れ出します。そして室内は徐々に暖まってきます。炎の変化を楽しんだり、時々「パチッ」と爆ぜる音を聞きながらゆったりとした時間を過ごせる贅沢な空間です。


煙突から立ちのぼる煙を見るだけで、暖かく感じるのは気のせいでしょうか。。。


カフェではお酒も購入出来ます。人手が足りない時は社長自らお会計係も!少々たどたどしい様子でしたが、無事お会計できました💰


仕込み蔵では年内に仕込んだお酒が4つのタンクで発酵中。それぞれのタンクは仕込みからの経過日数によって泡の大きさや発酵音が異なりました。いずれも順調に発酵しているとのこと。出来上がりが楽しみです☺

矢澤酒造店_カフェ

矢祭町の矢澤酒造店は4月にカフェをオープンしました。
私は4月の新蔵完成お披露目会以来の矢祭町訪問です。少し早めに矢祭町に到着したので、滝川渓谷に寄りました。

滝川渓谷は3キロに渡り大小の滝が続いている矢祭町の観光名所です。渓谷内では姿は見えませんでしたが、小鳥の声が響きわたり癒しの空間が広がります🐤


朝からモーレツに暑い日でしたが、渓谷内、特に水辺はかなり涼しく「熱中症」という言葉を忘れてしまうほどでした。ハイキングしている方が多かったです。


滝川渓谷から矢澤酒造店までは車で15分程度🚘 赤い酒樽と「矢」のマークが目印です。


カフェ内は天井が高く、開放的。静かなBGMが流れていてついつい長居してしまいそうです。


こちらがメニューです。お酒の他にノンアルコール飲料も充実しています。


私は日本酒ペアリングセットを注文🍶


3種類のお酒のうち、1種類は「特別純米酒 銀箭」と決まっていて、他に「南郷 吟醸 つう」、「南郷 純米吟醸 うらら」、「南郷 純米酒」、「南郷 普通酒」の4種類から2種類選べるとのこと。「つう」と「うらら」を選びました。おつまみは「カラスミ風明太子」「こんにゃく煮」「ドライフルーツ」です。試飲会でも大好評のこんにゃく煮はお酒が進みます。「特別純米酒 銀箭」に「ドライフルーツ(パイナップル・イチゴ)」と合わせるとフルーツの香りが倍増してとても美味しかったです🍍🍓


カフェ内はゆったりした椅子が配置されていますが、蔵人さんとお話しが出来るカウンター席も人気とか。
カフェだけではなく、ショップとしてお酒の販売もしています。矢祭町にお越しの際は、ぜひぜひお立ち寄りください ❣

(おまけ)
この日は矢祭町の近く棚倉町まで足を延ばしました。そこ(JA東西しらかわ みりょく満点物語)で南郷のお酒を発見しました。カップ酒は新しいラベルです🆕

落成式 _ 南郷列車編

矢澤酒造店の新蔵完成の落成式終了後はJR水郡線「東館駅」に移動。この日のための特別貸切、「南郷列車」に乗車です。豪華2両編成です🚃🚃


車内で食事が出来るように臨時にテーブルが設けられています。


列車が発車する前から持参のオツマミで盛り上がる方々 🥂


藤井顧問のスーツ姿もバッチリきまっています✨


落成式で鏡割りをした酒樽のお酒が車内で振る舞われました。小松杜氏が黙々と樽酒を瓶詰めしています。

小松杜氏はいつも寡黙です


小松杜氏が瓶詰めした樽酒がぐいぐい皆さんの胃袋(肝臓にも?)吸い込まれていきました。


列車がガタゴト揺れるので蔵人さんたちは大変そうでしたが、私たち乗客はそんな揺れも楽しい。私が普段利用している電車とは違うディーゼルエンジンの音で気分が盛り上がります。列車の汽笛がいつもより威勢が良いような気もしました ♪



この日のために用意されたのは、矢祭町にある小料理屋「さかな家」さんのお花見弁当 🍱

「さかな家」さんは鮮魚店が営業している小料理屋さんです


2021年7月にJRの日本酒を楽しむイベント列車「Shu ※ Kura」が水郡線を走った時も「さかな家」さんのお弁当でしたが、「さかな家」さんのお弁当はまさに呑兵衛のためのお酒がすすむお弁当なのです ❤ 今日のメニューはこちら。


地元産の食材が豊富に盛り込んであります。矢祭町産のイチゴ🍓、南郷の酒粕を使った桜ます粕漬け、矢祭町の佐川商店のこんにゃく粉を使用して作られた刺身こんにゃく等々。。。 押し寿司の上の桜や桜麩がまさに「お花見弁当」らしいです🌸🌸

菜花おひたしやタケノコも春を感じます


さかな家さんご夫婦。夜通しお弁当を作ってくださったにも係わらず、疲れを見せず満面の笑顔 ☺


見た目がきれいでいただくのがもったいない~、と思いながらもパクリ😋

列車の揺れのため写真がブレてしまいました


流れていく車窓の景色を楽しみながらのお酒は最高 💯


当初は私の座席も用意されていたのですが、「南郷列車」の乗車希望者がどんどん増えたため座席が足りなくなり、私の席は日本酒瓶を入れるプラスチックケース、通称「P箱」に変更となりました。蔵人さんのご配慮で座布団付 ❣


矢澤社長自らお酒を振る舞ったり、挨拶をしたり大忙しの様子でした。


忙しい合間を縫って、休憩。矢澤社長の椅子もP箱です (座布団なし) 。「オレは社長だ!」と偉ぶることなくP箱に座るような気さくな人柄がみんなに愛されています 💛


東館駅 → 水戸駅、水戸駅 → 常陸大子駅 の 4時間超の大宴会となりました🍶 今回は途中下車なしでしたが、沿線には袋田の滝や竜神大橋などの観光スポットもあります 📷
常陸大子駅に到着の時はすっかり雨も上がりました。下車時、「こんなに楽しかった列車は初めてだ~」と話している方がいらっしゃいました。「南郷列車」を満喫されたようですね ☺


今日の落成式には地元福島や、矢澤社長の出身地東京だけでなく、全国津々浦々からたくさんの方々がお祝いに駆けつけました。「南郷」や矢澤社長が多くの方々に愛されていることを感じた一日でした。
日本酒造りを通して、矢祭町を、福島を、日本を、世界を、盛り上げてください。これからも「南郷」を応援します ❣

落成式 _ 式典編

昨年5月から始まった矢澤酒造店の新蔵工事がついに完了し、4月8日に落成式が行われました。
例年より早く満開になった裏庭のしだれ桜🌸もこの日を待ちわびていたようです。


新蔵の前は水盤が設けられ、広々とした空間となっています。


朝から降っていた雨は式典開始時に止みました。

カメラ目線の矢澤社長


まずは矢澤社長の挨拶。お酒造りと地域の発展についてお話されていました。


社長の挨拶に続き来賓の方々の挨拶。福島県議会議員の宮川政夫さんは矢澤社長とお酒🍶 を飲む機会も多いとか。


建物を設計された建築家の内藤 廣 先生。「最初のプランがどんなだったか忘れてしまったほど二転三転した。」と設計にはだいぶ苦労されたご様子😅


ご苦労もあったようですが、「見る人が見れば凄さが分かる建物です。」と細部にまでこだわりがある建物が完成したようです。

カフェスペースには貴重な設計図が飾られています
素人でも複雑そうな設計であることだけは感じます


そして、矢澤社長から「酒のラベルをデザインしてくれという無茶ぶり」があったとも明かされていました。下が内藤先生がデザインされたラベルです。麹の目線で酒蔵を見上げている様子をイメージしているそうです。

設計図だけでなく、こちらのラベルも繊細です。粒々は米麹をイメージしたそうです。


こちらのお酒は落成記念としていただきました。中身は「純米大吟醸 白孔雀」。通常は火入れの商品ですが、今回は特別に生酒です。

中央に見えるのは酒蔵の骨組み
この骨組みがラベルの中央に描かれています


そして、メインイベントの鏡開き✨✨ 


式典の前後には出席者の皆さんは自由に建物内を見学出来ました。

皆さん、あちこち興味津々の様子
南郷のお酒がキレイにディスプレイされています
柱のコンクリート基礎は小叩き仕上げ。非常に手間がかかる仕上げだそうです。
寒い冬が嫌いな私ですが、こんなに大きなストーブがあるなら冬も待ち遠しいかも。。。
落成記念にいただいたお酒はこちらの新蔵で醸されました



落成式翌日はカフェスペースで矢澤社長自らハーブティーを淹れてくださいました ☕


たくさんの方々がこのカフェで優雅な時を過ごしてくれますように ❣

矢澤酒造店新築工事⑫

3月中旬の矢澤酒造店の工事の様子です。


建物内部では職人さんが造作家具を設置中でした。これでいよいよ完成ですね❣ 造作家具を作成しているカナザワ建具店さんは矢澤酒造店と同じ矢祭町。組子入間仕切戸で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞している凄腕の職人さんです。


我が家で愛用のコースターはカナザワ建具店さんの指導のもと、矢祭の小学生が作ってくれたものです。小学生の作品とは思えない繊細さです。



外部では水盤の工事が進んでいました。素敵なエントランスになりそうです✨✨



矢澤酒造店の新蔵は、建築家 内藤 廣先生の設計です。矢祭町の矢澤酒造店から車で1時間ほどの福島県と茨城県の県境にある「茨城県天心記念五浦美術館」も内藤先生の設計ですので、行ってみました~🚗


美術館は太平洋を一望できる高台に建っています。


梁などの構造体そのものを見せるのが内藤先生のデザインの特徴の一つだそうです。こちらの美術館の梁はコンクリートです。


矢澤酒造店の梁は木材です。コンクリートと木材と部材は異なりますが、美術館と雰囲気が似ていますね。

2022年12月の様子


大きなガラス面の上には内部から外部に向かって垂木が並んでいます。


矢澤酒造店のショップのガラスの上部にも垂木がきれいに並んでいます。

2023年2月の様子


二つの作品には天井面に構造部材を表す方法や、大きなガラスで中と外を一体化させている点など共通点があると思いました。


この日は寒かったのですが、ムスカリが元気に咲いていました。来月の新蔵全館完成の時にはもっと暖かくなり、華やかなオープンを迎えられそうです🌸

矢澤酒造店新築工事⑪

2月中旬、矢澤酒造店を訪れると外壁や窓は完成していました。竹藪をバックに風格ある屋根が映えます。そして大きなガラスで開放感たっぷりです。



こちらは事務所スペース。以前の事務所は冬になると大きな石油ストーブが大活躍でしたが、新しい事務所はエアコン完備。窓はもちろんペアガラスです❄



多くの木材で屈強に組まれている反面、木を接合する金具は見えないように使用する配慮がされています。どうしても見える場所の場合は木栓を使用するなど繊細な造りです。「こんなにこだわりがある建物はこの辺りにはありませんよ!」と大工さんも大絶賛👏👏



ショップ部分に置かれるソファーなどの家具が運び込まれていました。2月中には内装も完成予定だそうです。



新しい蔵の屋根の向こうに古い煙突がちょこっと顔を出しています。



矢澤酒造店は東北最南端、矢祭町にあります。茨城県と接していて「ひたち海浜公園」なども車で1時間ほどです。茨城観光の際にぜひ矢澤酒造店まで足を伸ばしてください🚘



ひたち海浜公園は春のネモフィラ、秋のコキアが有名ですが四季折々花が楽しめます。2月のこの日は梅の木にジョウビタキがとまっていました。まだ蕾です。鳥も開花が待ち遠しいのでしょうか。。。🌸