酒粕スイーツ

美味しい酒粕が入手しやすい季節になりました。以前は酒粕の用途が分かりませんでしたが、矢澤酒造店のファンになってからは失敗を恐れず、色々チャレンジしています😄


酒粕を使用したケーキです。「まるでチーズケーキのよう」と料理サイトには書いてありましたが、チーズの香りは感じませんでした。食感はチーズケーキのようでした。



通常、フレンチトーストは牛乳、卵、砂糖に漬け込みますが、こちらは酒粕で作った甘酒と卵に漬け込みました。ハチミツの代わりに黒蜜をかけていただきました。一口噛むと甘酒の味わいが広がり、じゅわ~とした食感が和風サバランといったところでしょうか。



クリームチーズと酒粕を使用したレアチーズケーキ。自分で摘んだブルーベリーで作ったソースを添えて。加熱していない分、酒粕の香りを楽しめます。



粉の10%を酒粕で代用して、マドレーヌを作りました。酒粕の割合が少ないのか、風味は感じませんでした。酒粕効果か分かりませんが、しっとりした口触りの良いマドレーヌに仕上がりました。


皆さんも料理サイトを参考にチャレンジしてみてください❗

ただいま発酵中

朝、8時過ぎに矢澤酒造店の仕込み室の扉を開けると、あ~、いい香り。バナナを思わせる香りです。人工的な香料のバナナとは違い、嫌味のない上品な香りが漂っています🍌

タンクを覗くと、ぷつぷつ、ふつふつ、ポコッと小さな音が聞こえてきます。酵母が糖を食べ、アルコールと二酸化炭素に変化します。タンクの中にある泡の正体は、この二酸化炭素で、お酒が元気に育っている証拠。動画は仕込み10日目の普通酒の醪の様子です。小さい泡の音の他に全体的に小川のせせらぎのような音が聞こえます。耳を澄ますと、細かい発酵音も聞こえると思います。泡はその場でぷつぷつしているだけでなく、タンク全体の中で大きく半時計回りにゆっくりうねるように動いていました。


社長が櫂入れをします。櫂入れは醪の温度を平均化する、発酵に必要な空気を入れるなどのために行います。空気が入った途端、「わーい、わーい、遊んで~!」と言ってはしゃいでいるように泡が活発に動きます。音も「さわ~」、「しゃわわわ~」と活発になります。櫂入れが終わると、「あ~、楽しかった~」と言いながら遊び疲れてお昼寝してしまう子供のように静かに戻ります。動画に音声はありませんが、醪が活発に動いている様子がお分かりいただけると思います。


泡の状態を見て発酵具合を確認。その他にもアルコール度数などを実際に計測して、お酒の状態を分析します🔍


撮影後も、醪は順調に発酵が進んでるそうです。美味しいお酒が完成するのが待ち遠しいです。仕込みのお忙しい時期に、発酵音の録音をするという機会を作ってくださった矢澤社長と蔵の皆様に感謝します。

新商品「月と虹」

福島県矢祭町の「矢澤酒造店」では、新商品「月と虹」を12月から発売しています。
兵庫県産山田錦100%、福島県酵母を使用した大吟醸酒です✨✨


うれしそうな矢澤社長です。それもそのはず、「月と虹」のラベルが完成した時の写真です。社長が自信を持って造った大吟醸酒。その顔となるラベルをデザインしたのは社長のご友人、安達さんです。「純米大吟醸 白孔雀」のデザイナーでもあります。


ラベルの原案を持つ安達さん。完成までに一年近くかかったそうです。


ラベルについて、安達さんにお話を伺いました。
満月の周りに暈(かさ)があわられる現象は、幸運の兆しと言われています。雲を形成する氷晶がプリズムとして働き、リングを纏ったように見えて、とても幻想的です。

このリングが、時に鮮やかなグラデーションをなしていることがあり、まるで虹のように月の周りを彩ります。本来虹は光源の反対側にあらわれるため同時に見ることはできませんが、月と、暈が織りなす虹のような美しさを、『月と虹』としてラベルに表現させました。

この銘酒が持つ華やかな香り、透き通った甘い味わいに、満ちた月と幸運をもたらす虹を重ねて感じて頂けたら幸いです。


お酒を造った社長の思いと、ラベルをデザインした安達さんの思いが、うまく折り重なった商品なのですね。細部まで手描きで、箔押しが美しいラベルです。ぜひ、実物を手に取り、お酒とラベルをお楽しみください🎵

ラベルひとつについても、談論風発。お二人の話を伺っていると、今後も安達さんがデザインのラベルが増えるようです。楽しみです🌈