落成式 _ 南郷列車編

矢澤酒造店の新蔵完成の落成式終了後はJR水郡線「東館駅」に移動。この日のための特別貸切、「南郷列車」に乗車です。豪華2両編成です🚃🚃


車内で食事が出来るように臨時にテーブルが設けられています。


列車が発車する前から持参のオツマミで盛り上がる方々 🥂


藤井顧問のスーツ姿もバッチリきまっています✨


落成式で鏡割りをした酒樽のお酒が車内で振る舞われました。小松杜氏が黙々と樽酒を瓶詰めしています。

小松杜氏はいつも寡黙です


小松杜氏が瓶詰めした樽酒がぐいぐい皆さんの胃袋(肝臓にも?)吸い込まれていきました。


列車がガタゴト揺れるので蔵人さんたちは大変そうでしたが、私たち乗客はそんな揺れも楽しい。私が普段利用している電車とは違うディーゼルエンジンの音で気分が盛り上がります。列車の汽笛がいつもより威勢が良いような気もしました ♪



この日のために用意されたのは、矢祭町にある小料理屋「さかな家」さんのお花見弁当 🍱

「さかな家」さんは鮮魚店が営業している小料理屋さんです


2021年7月にJRの日本酒を楽しむイベント列車「Shu ※ Kura」が水郡線を走った時も「さかな家」さんのお弁当でしたが、「さかな家」さんのお弁当はまさに呑兵衛のためのお酒がすすむお弁当なのです ❤ 今日のメニューはこちら。


地元産の食材が豊富に盛り込んであります。矢祭町産のイチゴ🍓、南郷の酒粕を使った桜ます粕漬け、矢祭町の佐川商店のこんにゃく粉を使用して作られた刺身こんにゃく等々。。。 押し寿司の上の桜や桜麩がまさに「お花見弁当」らしいです🌸🌸

菜花おひたしやタケノコも春を感じます


さかな家さんご夫婦。夜通しお弁当を作ってくださったにも係わらず、疲れを見せず満面の笑顔 ☺


見た目がきれいでいただくのがもったいない~、と思いながらもパクリ😋

列車の揺れのため写真がブレてしまいました


流れていく車窓の景色を楽しみながらのお酒は最高 💯


当初は私の座席も用意されていたのですが、「南郷列車」の乗車希望者がどんどん増えたため座席が足りなくなり、私の席は日本酒瓶を入れるプラスチックケース、通称「P箱」に変更となりました。蔵人さんのご配慮で座布団付 ❣


矢澤社長自らお酒を振る舞ったり、挨拶をしたり大忙しの様子でした。


忙しい合間を縫って、休憩。矢澤社長の椅子もP箱です (座布団なし) 。「オレは社長だ!」と偉ぶることなくP箱に座るような気さくな人柄がみんなに愛されています 💛


東館駅 → 水戸駅、水戸駅 → 常陸大子駅 の 4時間超の大宴会となりました🍶 今回は途中下車なしでしたが、沿線には袋田の滝や竜神大橋などの観光スポットもあります 📷
常陸大子駅に到着の時はすっかり雨も上がりました。下車時、「こんなに楽しかった列車は初めてだ~」と話している方がいらっしゃいました。「南郷列車」を満喫されたようですね ☺


今日の落成式には地元福島や、矢澤社長の出身地東京だけでなく、全国津々浦々からたくさんの方々がお祝いに駆けつけました。「南郷」や矢澤社長が多くの方々に愛されていることを感じた一日でした。
日本酒造りを通して、矢祭町を、福島を、日本を、世界を、盛り上げてください。これからも「南郷」を応援します ❣

落成式 _ 式典編

昨年5月から始まった矢澤酒造店の新蔵工事がついに完了し、4月8日に落成式が行われました。
例年より早く満開になった裏庭のしだれ桜🌸もこの日を待ちわびていたようです。


新蔵の前は水盤が設けられ、広々とした空間となっています。


朝から降っていた雨は式典開始時に止みました。

カメラ目線の矢澤社長


まずは矢澤社長の挨拶。お酒造りと地域の発展についてお話されていました。


社長の挨拶に続き来賓の方々の挨拶。福島県議会議員の宮川政夫さんは矢澤社長とお酒🍶 を飲む機会も多いとか。


建物を設計された建築家の内藤 廣 先生。「最初のプランがどんなだったか忘れてしまったほど二転三転した。」と設計にはだいぶ苦労されたご様子😅


ご苦労もあったようですが、「見る人が見れば凄さが分かる建物です。」と細部にまでこだわりがある建物が完成したようです。

カフェスペースには貴重な設計図が飾られています
素人でも複雑そうな設計であることだけは感じます


そして、矢澤社長から「酒のラベルをデザインしてくれという無茶ぶり」があったとも明かされていました。下が内藤先生がデザインされたラベルです。麹の目線で酒蔵を見上げている様子をイメージしているそうです。

設計図だけでなく、こちらのラベルも繊細です。粒々は米麹をイメージしたそうです。


こちらのお酒は落成記念としていただきました。中身は「純米大吟醸 白孔雀」。通常は火入れの商品ですが、今回は特別に生酒です。

中央に見えるのは酒蔵の骨組み
この骨組みがラベルの中央に描かれています


そして、メインイベントの鏡開き✨✨ 


式典の前後には出席者の皆さんは自由に建物内を見学出来ました。

皆さん、あちこち興味津々の様子
南郷のお酒がキレイにディスプレイされています
柱のコンクリート基礎は小叩き仕上げ。非常に手間がかかる仕上げだそうです。
寒い冬が嫌いな私ですが、こんなに大きなストーブがあるなら冬も待ち遠しいかも。。。
落成記念にいただいたお酒はこちらの新蔵で醸されました



落成式翌日はカフェスペースで矢澤社長自らハーブティーを淹れてくださいました ☕


たくさんの方々がこのカフェで優雅な時を過ごしてくれますように ❣

「春の新酒まつり」に出展します


福島県酒造協同組合が主催する「春の新酒まつり」に矢澤酒造店も出展します。
開催日:2023年4月24日 (月)
場 所:郡山ビューホテルアネックス

福島県内41蔵の新酒が楽しめるイベントです。詳しくは福島県酒造協同組合のHPでご確認ください。


矢澤酒造店がある矢祭町にも春が訪れています。敷地内の桜の写真です🌸 例年より10日ほど早い満開だそうです。

矢澤酒造店新築工事⑫

3月中旬の矢澤酒造店の工事の様子です。


建物内部では職人さんが造作家具を設置中でした。これでいよいよ完成ですね❣ 造作家具を作成しているカナザワ建具店さんは矢澤酒造店と同じ矢祭町。組子入間仕切戸で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞している凄腕の職人さんです。


我が家で愛用のコースターはカナザワ建具店さんの指導のもと、矢祭の小学生が作ってくれたものです。小学生の作品とは思えない繊細さです。



外部では水盤の工事が進んでいました。素敵なエントランスになりそうです✨✨



矢澤酒造店の新蔵は、建築家 内藤 廣先生の設計です。矢祭町の矢澤酒造店から車で1時間ほどの福島県と茨城県の県境にある「茨城県天心記念五浦美術館」も内藤先生の設計ですので、行ってみました~🚗


美術館は太平洋を一望できる高台に建っています。


梁などの構造体そのものを見せるのが内藤先生のデザインの特徴の一つだそうです。こちらの美術館の梁はコンクリートです。


矢澤酒造店の梁は木材です。コンクリートと木材と部材は異なりますが、美術館と雰囲気が似ていますね。

2022年12月の様子


大きなガラス面の上には内部から外部に向かって垂木が並んでいます。


矢澤酒造店のショップのガラスの上部にも垂木がきれいに並んでいます。

2023年2月の様子


二つの作品には天井面に構造部材を表す方法や、大きなガラスで中と外を一体化させている点など共通点があると思いました。


この日は寒かったのですが、ムスカリが元気に咲いていました。来月の新蔵全館完成の時にはもっと暖かくなり、華やかなオープンを迎えられそうです🌸

矢澤酒造店新築工事⑪

2月中旬、矢澤酒造店を訪れると外壁や窓は完成していました。竹藪をバックに風格ある屋根が映えます。そして大きなガラスで開放感たっぷりです。



こちらは事務所スペース。以前の事務所は冬になると大きな石油ストーブが大活躍でしたが、新しい事務所はエアコン完備。窓はもちろんペアガラスです❄



多くの木材で屈強に組まれている反面、木を接合する金具は見えないように使用する配慮がされています。どうしても見える場所の場合は木栓を使用するなど繊細な造りです。「こんなにこだわりがある建物はこの辺りにはありませんよ!」と大工さんも大絶賛👏👏



ショップ部分に置かれるソファーなどの家具が運び込まれていました。2月中には内装も完成予定だそうです。



新しい蔵の屋根の向こうに古い煙突がちょこっと顔を出しています。



矢澤酒造店は東北最南端、矢祭町にあります。茨城県と接していて「ひたち海浜公園」なども車で1時間ほどです。茨城観光の際にぜひ矢澤酒造店まで足を伸ばしてください🚘



ひたち海浜公園は春のネモフィラ、秋のコキアが有名ですが四季折々花が楽しめます。2月のこの日は梅の木にジョウビタキがとまっていました。まだ蕾です。鳥も開花が待ち遠しいのでしょうか。。。🌸

矢澤酒造店訪問

「すごく寒いからいつもより暖かい服装でおいで!」という矢澤社長の言葉通り、1月末のこの日はとても寒く、酒蔵の外の配管には小さいツララが出来ていました❄


午前中は酒米の洗米と浸漬です。美味しいお酒を造る最初の工程です。酒米の吸水率はとても重要だそうです。矢澤社長と副杜氏で打ち合わせ中でしょうか?


杜氏さんが洗米機を使用して洗米しています。


矢澤社長も蔵人の皆さんと作業をしながら浸漬時間を秒単位で指示していました。


洗米、浸漬された酒米は明朝、蒸します。


午後は完成した酒母を仕込みタンクに移す作業です。酒母は文字通り、お酒の元となるもので、小さいタンクで作るそうです。
酒母が完成すると仕込み用の大きなタンクに移します。その後、初添え、仲添え、留添えという三段階に分けて麹・蒸米・水を加えてお酒が完成します🍶


写真の他に、麹のお世話、醪の分析など様々な作業があり忙しそうでしたが、少年のような笑顔でお仕事をしている矢澤社長です☺

矢澤酒造店新築工事⑩

前日の明け方まで雪が降った矢祭町です❄ 普段は雪が少ない地域で、これほど積もるのは珍しいことのようです。矢澤酒造店では日曜日にもかかわらず、工事が進んでいました。


事務所や酒蔵カフェとなる建物の左半分も内部の足場が撤去されていました。ガラス戸なども嵌っていて、いよいよ完成間近。


酒蔵として使用する建物の右半分は完成済で、室内には新品ピッカピカの自動醪搾機が設置されていました。


白いマシートで周りを保温されているタンクには大吟醸酒の醪が入っていました。


新年に新しい蔵で醸したお酒、どんなに美味しく出来上がるか楽しみです🍶


4月頃には酒蔵カフェをオープン予定だそうです☕ 福島県南部、茨城県北部に観光の際は、矢祭町の矢澤酒造店にぜひお立ち寄りください。

春は新緑、夏はマイナスイオン、秋はライトアップ、冬は氷瀑など一年を通して楽しめる「袋田の滝」から矢澤酒造店は車で30分程度です🚘🚘

矢澤酒造店新築工事⑨

年末に矢澤酒造店を訪れると… あっ、屋根が完成しています ❣ 先月まではブルーの養生シートで覆われていましたが、ようやく瓦屋根を見ることが出来ました。



建物の右半分は足場も撤去されていました。黒い外壁は建物が引き締まって見え、新築ながら重厚な雰囲気です。



建物の左半分(SHOPや事務所)の内部はあまり工事が進んでいないようです。


ピロティを挟んで左がSHOP、右が仕込み蔵です。ピロティにはトップライトが設けられ、自然光が入る明るい空間となっています。


仕込み蔵の引き戸でしょうか? 天然木の色のばらつきが上手に生かされた素敵な建具です!



右半分(仕込み蔵)は完成間近です ❣ 

前室に足を踏み入れると自動で一斉にライトが点灯。



博物館の展示物ようにタンクが設置されていました。


タンクのラベルです。2022年11月製造の新品ホヤホヤです。



手前の部屋(暗い部分)には圧搾機が設置されます。この写真撮影の翌日が納入予定日とのことです。



福島県矢祭町の矢澤酒造店へのアクセスは常磐道の那珂IC利用が便利です。那珂IC近くには「茨城県植物園」「きのこ博士館」「県民の森」など自然を楽しめる施設があります。


白孔雀もいます! 矢澤酒造店の「純米大吟醸 白孔雀」は第15回インターナショナル・サケ・チャレンジの純米大吟醸部門で世界一となる最優秀賞(トロフィー賞)を受賞した銘酒です。


那珂ICを北上し、矢祭町に向かう途中にバンジージャンプで有名な竜神大吊橋があります。この日は何人もの方々がチャレンジしていました。

茨城県北部を観光の際にはぜひ福島県矢祭町の矢澤酒造店まで足を伸ばしてください 🚘