「優秀な醸造技術者」の一人

北区にある旧醸造試験所第一工場でイベントがあると知り、行ってみました。通常非公開の工場内部の見学が出来るとのこと。見学は10:30と14:00の2回のみ。いずれも9:30~と13:00~整理券を配布。定員は各20名。競争率が高そうです。平日よりも早起きし、8:30過ぎに到着したところ、一番乗りでした😄 その直後、続々と人が集まり見学出来ない方も多数いらっしゃいました。整理券配布場所は「矢部規矩治博士銅像前」です。と言っても「矢部規矩治博士」がどのような方か、私は知りませんでした。江戸時代まで経験と勘で作られていた日本酒ですが、明治になって科学的になり、清酒酵母を発見したのが「矢部規矩治博士」だそうです。

銅像前は日陰で、整理券が配られるまでの1時間の待ち時間はとても寒かったです


「酒蔵」というと木造というか和風の造りのイメージですが、旧醸造試験所はドイツ留学経験がある「妻木頼黄」という方が設計したため、ビール工場を参考にしたレンガ造りでした。

横浜の赤レンガ倉庫などを設計した方だそうです


地下の貯蔵庫には、2005年から始まった「日本酒百年貯蔵プロジェクト」という事業の有志である酒蔵のお酒が保管されていました。各蔵10本ずつ保管し、10年毎に1本開栓し、お酒を分析するのだそうです。

次回の開栓、分析は2025年です。(10本のうち、2本目)


現在、北区にある建物は「旧醸造試験所」です。醸造試験所としての機能は平成7年に広島県に移転。矢澤社長も酒蔵を継ぐ際、広島で短期研修を受けたそうです。試験所の目的は「清酒醸造方法の改良、醸造講習など」で、その成果が「優秀な醸造技術者の育成」とのこと。社長もこの中のお一人ですね❗ 以前、矢祭町の酒蔵に伺った時、何やら難しそうなお酒の本があったのを思い出しました。酒蔵を継いだ後も勉強の日々。この冬も美味しいお酒を造ってください。応援しています✊

仕込みタンクを見ると、矢澤酒造店見学を思い出します

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