機械放冷の作業

晴天の2月、酒蔵の屋根から湯気が立ち上っていました☀


蔵の中では、甑から蒸気が勢いよく上がっています。この日の蒸米は掛米になります。


スコップを持つと、東京にいらっしゃる時の矢澤社長より、男らしく見えました 💪💪


蒸された酒米を甑からスコップで放冷機に移し、温度を下げます。下の動画の場合、右から左へ酒米が流れています。流れている間に風を当てられ、冷まされる仕組みです。社長と副杜氏で酒米をほぐしています。


放冷機で冷まされた酒米はエアシューターでタンクに運ばれます。画面右側の水色の蛇腹を経由し、白くフワフワ動いている布の所から酒米がポロッ、パサパサパサー、と空気と共に勢いよくタンクに飛び込んできます。杜氏さんが醪の温度を確認しながら、長い櫂を巧みに動かしていました。


以前このブログで紹介した、布で蒸米をあおぎながら冷ます方法と比べると、機械放冷は時間や人員が省略出来るというメリットがありますが、お米が機械的に流れていくので温度管理は難しいそうです。



蔵に伺った日は寒かったですが、花のつぼみは膨らんでいます。この冬の仕込みが終わりに近づいていることを感じた一日でした🌱

結果発表 !

何の結果かというと、矢澤酒造店で働く方々にインタビューした「矢澤社長の魅力✨」です。

  • 時間にムダなく作業をススメてくれるのでスムーズに仕事が終わる。
  • 社員に指示するだけでなく、社長自ら率先して仕事をするところ。つねに動いている。
  • ユーモアがあるのでお茶の時間など、つねに笑いがあり楽しい。社長感がないところ。
  • 酒づくりが終わると社員旅行に連れて行ってくれるところ。


今まで数回、酒蔵見学をさせていただいている時の様子からも、全て「うん、うん」と、うなづけます🙂 蔵の方々と社長の関係がよく分かるインタビュー結果でした。寒い時期のお酒造りは重労働でしょうが、こんな職場なら辛さも吹き飛びそうですね。


社長と共に働く蔵の方々のお仕事の一部 (洗米など) を紹介します。

酒米を洗います。(洗米)
杜氏さんは浸漬時間と脱水時間の2つのタイマーとにらめっこです
脱水が終了すると、酒米を甑に入れます。一生かかっても食べられないほどのお米の量です。
甑に入れた酒米は蓋をし、一晩おかれ、翌朝蒸されます。
蒸した酒米は熱々で、思いの外、硬いです。そして、何よりも重そうです。
機械放冷の場合は、スコップで放冷機に酒米を移動させます。
蒸された酒米は麹米や掛米になります。掛米の温度を温度計で確認している様子。
仕込みで使用された道具たちは、すぐに洗浄され、中庭に干されます


社長を支えている蔵の皆様の様子を紹介しました。というわけで、社長が写っていない写真ばかり選んでみました。
酒蔵の皆様、インタビューにご協力ありがとうございました❗これからも、東京から矢澤酒造店、「南郷」を応援します🎵

南郷を楽しむ会

福島県矢祭町にある矢澤酒造店から車で数分のところにある「さかな家」さんの「第7回 南郷を楽しむ会 その2」に参加してきました。毎年1回開催されているというこの会ですが、私が参加したのは「その2」。2月15日に開催された会がすぐに満席になってしまったとのことで、今年は特別に2月29日にも追加開催されることになりました。(というわけで、「その2」です。)


「さかな家」さんは矢祭町のメインストリートにある「丸安魚店🐟」というお魚屋さんの息子さんが営んでいるお料理屋さんです。(店名も納得💡)


予告によると、今回の「南郷を楽しむ会」の目玉は12年前の「新玉の酒」です。子年生まれの「さかな家」さんのご主人が12年前に購入した貴重な「新玉の酒」を開栓してくださるそうです‼️


夕刻、矢澤社長が「さかな家」さんに到着すると女将が早速、「お客様にお出しする前に、12年前のお酒の味を確認してください。」と。社長は香りをかぎ「酸味が残っている香りですね。」と。1口飲んで「ビンテージ感があり、いいですよ。よく冷やして提供してください。」と。藤井顧問は「時間が経たないと出ない味がよく出ています。保存状態も良かったと思います。」と。お二人からのお墨付きで、本日参加のお客様に安心して楽しんでいただけることになりました🎵


今日の乾杯のお酒はオンザロックで「特別純米酒 銀箭」です。社長が蔵を継いでから初めて作ったお酒であること、淡い炭酸が残っていることなどお話されました。


乾杯の音頭はK様。なんとK様はこの後、お車を運転するとのことで乾杯から最後までずーっと南郷の仕込み水でした。美味しいお酒の会に参加してお酒を飲めないなんて、苦行としか言い様がありません😵


本日の献立です。2部に分かれていて、前半は「勉強会」、後半は「宴」です。勉強会は矢澤酒造店のお酒と「さかな家」さんのお料理のペアリングです。勉強会用のお酒3種類について、社長から説明もありました。


まずは「いちごの白和え × 大吟醸 月と虹」。「月と虹」は香りを楽しむお酒だそうです。お酒のフルーティさと甘みが、いちごのフルーティさと甘みと同調を味わうように考案されたペアリング。矢祭産のいちごを口に残したままお酒を含むといちごの美味しさが倍増しました🍓


次は「ホタルイカガーリックバター 油麩添え × 南郷 生詰 吟醸酒」。「南郷 生詰 吟醸酒」は透明感のあるお酒とのこと。お酒に合わせる「ホタルイカガーリックバター 油麩添え」、とーっても美味しかったです😋元来、オイル系が大好きな私なので、この美味しさをずっと味わっていたかったのですが、社長の提案通り「南郷 生詰 吟醸酒」をいただくと、あら不思議。口中がさっぱりして、次のお料理が待ち遠しくなりました😄 お酒で洗い流すのは、次の料理と前のお料理の味が混ざらないようにするための重要な効果があるそうです。


三品目は「特製グリーンカレー × 南郷純米酒」です。「南郷純米酒」は南郷を代表する、旨口のお酒です。社長は「炊きたての白米をイメージしてカレーと合わせてください。」と。「南郷純米酒」とカレーの組み合わせは、お酒のイベントの際、社長が毎回お客様に勧めている組み合わせです。勉強会の3品中、私は「特製グリーンカレー × 南郷純米酒」が一番マッチしていました👍


前半の「勉強会」が終了すると、後半の「宴」へ突入。「宴」では用意された南郷のお酒が全部飲み放題です!皆さん、お好きなお酒をお好きなだけ、お料理と共に楽しまれていました🍶


藤井顧問からは、お酒造りに関する様々な道具の説明がありました。木の香りがつかないように瀬戸物で作られた保存容器や柿渋(防腐剤の効果がある)が塗られた手桶など、酒蔵の歴史を感じる品々でした。


いよいよ12年前の「新玉の酒」の登場です。参加した方からは「高級なシェリー酒みたい。」などの感想がありました。12年前の「新玉の酒」は「ちよにしき」ですが、現在の「新玉の酒」は「美山錦」で仕込んでいます。


子年トリオです。藤井顧問も子年です。皆さんの笑顔で、「南郷を楽しむ会」が大盛況だったことがお分かりいただけると思います🙂


矢祭産の小松菜を使った煮びたし、矢祭産の卵を使った茶わん蒸し、南郷の酒粕を使ったさわらの酒粕漬け等々、たくさんのお料理を美味しくいただきました🍴


締めの挨拶はS様。「南郷を楽しむ会」に参加したいと思いながらも、ずっと参加出来ず、第7回目の今回念願叶って参加できたというS様。そんなS様のお母さまは365日、毎日毎日、夕方6時なると南郷のお酒を飲むのが日課。「南郷のお酒以外は飲めない」と仰っているそうです✨✨


この日は、矢澤酒造店の前身である藤井酒造店の時代から、酒蔵の中の様々な建具を作り、修繕してくださっている建具屋さんや「ノーマル(南郷普通酒のこと)がこんだけ旨いんだから、他の酒を飲む必要がないんですよ~😄」と力説する酒屋さんなどと出会いました。矢澤酒造店が矢祭町の造り酒屋であることを実感した会でした。又、私など及ばないほどの筋金入りの「南郷ファン」が矢祭町にたくさんいらっしゃることも分かりました。


「さかな家」さんは、お料理はもちろんですが、はにかんだ笑顔のご主人と明るい笑顔の女将のコンビも魅力です。矢祭町のいいところを広めていこうと考えて、矢祭町のいいところの一つが「南郷」であることから「南郷を楽しむ会」が開催されるようになったとのこと。来年の「南郷を楽しむ会」も楽しみです💕 お土産に「さかな家」さんオリジナルラベルの「南郷純米酒」をいただきました。


(3/7追記)
今回の会について、酒蔵の地元紙「東白日報」の3/5(木)に大きく掲載されました。お酒とお料理の紹介や、子年トリオと12年前の「新玉の酒」の写真等と共に、参加者皆様が「南郷を楽しむ会」を満喫された様子が紹介されています😄

思い出

「南郷応援隊」のブログは、今回で100回目です。今までの思い出を振り返ってみたいと思います😄



2017年12月の有楽町の東京国際フォーラムで開催された「CRAFT SAKE DAY FUKUSHIMA」です。



今ではすっかり恒例となった「日本橋ふくしま館 ミデッテ」での試飲販売会。2018年5月に初めて実施しました。この時にたくさんのお客様にお買い求めいただいたのをきっかけに、ミデッテでお酒をおいていただけるようになりました。今では常時2~3種類の商品を店頭でお買い求めいただけるようになりました。



2018年6月、社長が文京区の白山神社の氏子であることがご縁で、神社内の松尾様 (お酒の神様) に矢澤酒造店の酒樽を奉納しました。



私が勝手ながら2018年7月5日を「南郷の日」と制定。「南郷」のお酒を応援するために、このブログを開始しました 📝



2018年8月、渋谷での「ふくしま美酒体験」です。



2018年10月、六本木での「ふくしまフェス」。大きい背中が頼もしい🎵



2019年2月、矢祭の酒蔵でお酒の仕込み中の社長。蒸米を放冷しているところです。東京にいらっしゃる時と表情が違います。



福島県矢祭町の酒蔵近くの田んぼ。小さく見えているのが水郡線。蔵にお越しの際は「南石井駅」または「東舘駅」をご利用ください🚃



2019年6月、文京区の白山神社のあじさい祭りに出店時。「銀箭」用に準備したグラスがお客様に好評でした。あ、もちろんお酒も大好評でした🍸



大切な酒米を保管する米蔵。緑豊かで、久慈川の恵みを受けている福島県矢祭町です。



2019年7月、福島県西郷村でのイベント「青空バル」。女性蔵人たちが遊びに来てくれました。一升瓶があっという間に売れてしまったのが、思い出です。



2019年9月、SL広場でのイベント。暑い日でしたが、たくさんのお客様がいらっしゃいました。東京生まれ、東京育ちの社長が福島の酒蔵を継いで2年以上経ちました。この頃から福島の地理についても少し詳しくなり、福島出身のお客様とも話が弾むようになりました😄



お酒の仕込みが始まっている12月ですが、東京国際フォーラムで開催された「ふくしま大交流フェスタ」に参加。



2019年12月、杜氏さんとタンク内の醪の様子を確認中。



2020年2月、酒米の吸水率を計算中。


2016年12月、藤井酒造店から矢澤酒造店になり、これまでに「南郷 純米吟醸 無濾過原酒」、「特別純米酒 銀箭」、「純米大吟醸 白孔雀」、「こんるり (ブルーベリー甘酒)」、「南郷 吟醸 無濾過原酒」、「南郷 生詰 吟醸酒」、「大吟醸酒 月と虹」の新商品を発売。従前のお酒と共に美味しいお酒が増えています。これからも応援し続けます❗

お得なキャンペーン_6回目

2月25日(12:00) ~ 3月12日(23:00)、クーポンを利用して、矢澤酒造店のお酒がお得 (20%OFF) に購入出来る「ふくしまプライド。体感キャンペーン」があります❗

クーポンは下記サイトからどうぞ。クーポンは規定枚数を超えると、期間中でもキャンペーン終了になります。クーポンは毎回早々に無くなり、私も過去5回のキャンペーンで2回しかクーポン利用できませんでした😢

矢澤酒造店のYahoo!ショッピングはコチラ
矢澤酒造店のHPはコチラ


ご興味がある方は早めにご利用ください。お酒の他にもお米やお肉、加工品などのキャンペーン対象商品があるようです。詳しくはヤフーショッピングでご確認ください。


矢澤酒造店の地元の新聞「福島民報」の1月31日の紙面で、「こんるり」が紹介されたそうです。酒蔵がある矢祭町のブルーベリー使用であること、甘みと酸味のバランスが良いこと、ノンアルコールのためお子様にも安心なことなど説明されています。「こんるり」も今回のキャンペーン対象商品です🎵

たからもの

今回は矢澤酒造店、矢澤社長のご友人お二人をご紹介します。荒川さんと安達さんです。中学、高校時代の同級生だそうです🏫

同級生、朋友、相棒・・・

矢澤社長について、お二人にお話していただきました。

下戸の荒川さんはいつもジンジャーエール

まず、荒川さんから。
「ボクは酒が飲めないけど、矢澤が「旨い」という酒は旨いはず。矢澤に教えてもらった料理、店は全部美味しいから、オレは矢澤の舌を信じている。」
荒川さんは私と共に、矢澤酒造店のイベントの際、社長のお手伝いをしています。また、矢澤酒造店のHPも手掛けています。昨年から、矢澤酒造店のHPの立ち上がりが早くなっているのをお気付きでしょうか。荒川さんのおかげです♥

眠っているわけではありません、思案中

次は、安達さんです。
「矢澤は中学の頃から何事も本気でやる人で、手を抜いているところを見たことがない。痛いとか、辛いとか弱音を聞いたこともない。成熟していて特異な存在だった。中途半端なことをする人ではないので、蔵を継ぐと聞いた時、ビックリした。根詰めしないで欲しい、と思ってます。」
安達さんは、矢澤酒造店のお酒のラベルをいくつかデザインしています。矢澤酒造店のノボリや営業車、王冠などにある「矢」のマークも安達さんのデザインです✨


社長のたからものであるお二人のご紹介でした。安達さんの社長についてのコメント「根詰めしないで欲しい。」の言葉は私も同感です。社長は止まると死んでしまうマグロのように、いつも動き回っているので心配です。お身体には十分気を付けてください。荒川さん、安達さんと共に私も「南郷ファンの代表」として応援しています❗

「優秀な醸造技術者」の一人

北区にある旧醸造試験所第一工場でイベントがあると知り、行ってみました。通常非公開の工場内部の見学が出来るとのこと。見学は10:30と14:00の2回のみ。いずれも9:30~と13:00~整理券を配布。定員は各20名。競争率が高そうです。平日よりも早起きし、8:30過ぎに到着したところ、一番乗りでした😄 その直後、続々と人が集まり見学出来ない方も多数いらっしゃいました。整理券配布場所は「矢部規矩治博士銅像前」です。と言っても「矢部規矩治博士」がどのような方か、私は知りませんでした。江戸時代まで経験と勘で作られていた日本酒ですが、明治になって科学的になり、清酒酵母を発見したのが「矢部規矩治博士」だそうです。

銅像前は日陰で、整理券が配られるまでの1時間の待ち時間はとても寒かったです


「酒蔵」というと木造というか和風の造りのイメージですが、旧醸造試験所はドイツ留学経験がある「妻木頼黄」という方が設計したため、ビール工場を参考にしたレンガ造りでした。

横浜の赤レンガ倉庫などを設計した方だそうです


地下の貯蔵庫には、2005年から始まった「日本酒百年貯蔵プロジェクト」という事業の有志である酒蔵のお酒が保管されていました。各蔵10本ずつ保管し、10年毎に1本開栓し、お酒を分析するのだそうです。

次回の開栓、分析は2025年です。(10本のうち、2本目)


現在、北区にある建物は「旧醸造試験所」です。醸造試験所としての機能は平成7年に広島県に移転。矢澤社長も酒蔵を継ぐ際、広島で短期研修を受けたそうです。試験所の目的は「清酒醸造方法の改良、醸造講習など」で、その成果が「優秀な醸造技術者の育成」とのこと。社長もこの中のお一人ですね❗ 以前、矢祭町の酒蔵に伺った時、何やら難しそうなお酒の本があったのを思い出しました。酒蔵を継いだ後も勉強の日々。この冬も美味しいお酒を造ってください。応援しています✊

仕込みタンクを見ると、矢澤酒造店見学を思い出します

矢澤酒造店見学レポート

朝8時を過ぎた頃、蔵には煙が立ち上っていました。煙といっても、湯気です。矢澤酒造店で酒米が蒸上がっているようです。


この冬は暖冬とのことですが、やはり福島の朝は寒く、霜が降りていました。



蔵に入ると、矢澤社長が元気にお仕事していました❗


この日の蒸米は麹米と掛米になります。
矢澤酒造店の麹室は2階にあります。蒸上がった酒米はウインチ(?)で2階に運ばれます。


この頑丈そうな扉の奥が麹室です。この後、社長と杜氏さんは中に消えていきました。



その間、掛米になる酒米を蔵人さんたちが放冷します。すだれ(?)の上に布を広げ、その上に熱々の蒸米を広げます。蒸気で濃霧の中にいるようでした。布をパタパタさせたりして風を当て、規定の温度まで冷まします。


掛米が冷めたことを社長と副杜氏が確認。


その後は、タンクの中に掛米をどんどん投入します。


投入が終わるとタンク内の醪の温度を確認。予定通りの温度ピッタリだったそうです✌


この日に見学させていただいた、布に蒸米を広げ冷ます方法はきめ細かな温度管理が出来るというメリットがある一方、時間も人員もかかるという点もあるそうです。
お忙しい中、見学させていただきありがとうございました✨✨

まだまだお酒の仕込み、頑張ってください。東京で応援しています✊

酒粕スイーツ

美味しい酒粕が入手しやすい季節になりました。以前は酒粕の用途が分かりませんでしたが、矢澤酒造店のファンになってからは失敗を恐れず、色々チャレンジしています😄


酒粕を使用したケーキです。「まるでチーズケーキのよう」と料理サイトには書いてありましたが、チーズの香りは感じませんでした。食感はチーズケーキのようでした。



通常、フレンチトーストは牛乳、卵、砂糖に漬け込みますが、こちらは酒粕で作った甘酒と卵に漬け込みました。ハチミツの代わりに黒蜜をかけていただきました。一口噛むと甘酒の味わいが広がり、じゅわ~とした食感が和風サバランといったところでしょうか。



クリームチーズと酒粕を使用したレアチーズケーキ。自分で摘んだブルーベリーで作ったソースを添えて。加熱していない分、酒粕の香りを楽しめます。



粉の10%を酒粕で代用して、マドレーヌを作りました。酒粕の割合が少ないのか、風味は感じませんでした。酒粕効果か分かりませんが、しっとりした口触りの良いマドレーヌに仕上がりました。


皆さんも料理サイトを参考にチャレンジしてみてください❗

ただいま発酵中

朝、8時過ぎに矢澤酒造店の仕込み室の扉を開けると、あ~、いい香り。バナナを思わせる香りです。人工的な香料のバナナとは違い、嫌味のない上品な香りが漂っています🍌

タンクを覗くと、ぷつぷつ、ふつふつ、ポコッと小さな音が聞こえてきます。酵母が糖を食べ、アルコールと二酸化炭素に変化します。タンクの中にある泡の正体は、この二酸化炭素で、お酒が元気に育っている証拠。動画は仕込み10日目の普通酒の醪の様子です。小さい泡の音の他に全体的に小川のせせらぎのような音が聞こえます。耳を澄ますと、細かい発酵音も聞こえると思います。泡はその場でぷつぷつしているだけでなく、タンク全体の中で大きく半時計回りにゆっくりうねるように動いていました。


社長が櫂入れをします。櫂入れは醪の温度を平均化する、発酵に必要な空気を入れるなどのために行います。空気が入った途端、「わーい、わーい、遊んで~!」と言ってはしゃいでいるように泡が活発に動きます。音も「さわ~」、「しゃわわわ~」と活発になります。櫂入れが終わると、「あ~、楽しかった~」と言いながら遊び疲れてお昼寝してしまう子供のように静かに戻ります。動画に音声はありませんが、醪が活発に動いている様子がお分かりいただけると思います。


泡の状態を見て発酵具合を確認。その他にもアルコール度数などを実際に計測して、お酒の状態を分析します🔍


撮影後も、醪は順調に発酵が進んでるそうです。美味しいお酒が完成するのが待ち遠しいです。仕込みのお忙しい時期に、発酵音の録音をするという機会を作ってくださった矢澤社長と蔵の皆様に感謝します。