お酒の分析

今年の桜は長持ちしている気がします🌸 今日はチラチラ舞っている花びらに太陽の光が当たり、キラキラしてきれいでした。最近はすっかり暖かくなってきましたが、1ヶ月前はまだまだ寒かったです。その頃の矢澤酒造店の様子を紹介します❗


酒蔵では、お酒 (モロミ) の状態を把握するため、定期的にお酒 (モロミ) の分析をしているそうです。


まずは仕込みタンクからお酒 (モロミ) を取り、濾過します。この日は4つのタンクの分析をするようです。

ラーメン屋さんの岡持ちのような木製の運び道具(?)


分析室で日本酒度 (比重)、アルコール度数、酸度の計測をします。


< 日本酒度 (比重) >
15℃で測定するのが決まりだそうです。メスシリンダーに入れたお酒をぬるま湯で温めます。大っきな体温計のような温度計で15℃であることを確認します。

慣れた手つきで作業が始まりました
バケツに入れたぬるま湯で、湯煎して温めます


そこに「浮き」に目盛りが付いている道具 (「浮標」というようです) を浮かべ、目視で数値を確認します。かなり念入り、慎重に計測している様子で、表情も真剣です。

目盛りを見る時は、意識がかなり集中してるようです


< アルコール度数 >
メスシリンダーでお酒を100cc 測り、大きな丸いフラスコに入れます。空になったメスシリンダーに少量の水を入れ、中をよくすすぎ、それもフラスコに入れます。メスシリンダーに入ったアルコール分を全てフラスコに入れるためだそうです。厳密なんですね!フラスコを蒸留器にセットし、抽出したアルコールに水を加え、合計100cc にし、浮標でアルコール度数を計測します。蒸留器からボコボコ音を立てる様子は、理科の実験を見ているようで楽しかったです。

この細い棒に目盛りが付いています


< 酸度 >
小さな三角フラスコにお酒を入れ、試薬を加えるとお酒が赤くなります。次に右手でフラスコを揺らしながら、左手でツマミを微調整しながら少量ずつ水酸化ナトリウム水溶液を入れると、赤い液体が透明に変化します。その透明に変化した時まで入れた水酸化ナトリウム水溶液の量が「酸度」なんだそうです。私にはムズカシイ原理です。

ピペットを使って、三角フラスコにお酒を入れます
写真中央の白いガラス管から「水酸化ナトリウム水溶液」が出てきます


全ての分析が終了すると社長は普段の穏やかな表情に戻り、「体験してみますか?」と。私も酸度を計測させていただきました🙌 右手と左手で異なる動きをするのが難しく、ガチガチになり、水酸化ナトリウム水溶液を入れ過ぎて、透明を通り越して青くなってしまいました。あ~、失敗😵


室内が寒すぎると、指先の繊細な動きが出来なくなるので、室内も15℃に設定されていました。この日の分析で、すべてのお酒が順調に発酵していることを確認できました💯


(おまけ)
この日は、酒蔵の3時のおやつにご一緒させていただきました。蔵の皆さんと掘りごたつに入り、冷えた体を暖めます。
こちらが副杜氏お手製の甘酒です。キレがよく、甘さ控え目、とても美味しい甘酒でした😋

新鮮な酒粕がたっぷり!
美味しくて、おかわりしました

社長も蔵の皆さんと一緒にテレビを見ながら、おしゃべりを楽しんでいました。
美味しい甘酒、ごちそうさまでした‼️

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です