福島県矢祭町にある矢澤酒造店から車で数分のところにある「さかな家」さんの「第7回 南郷を楽しむ会 その2」に参加してきました。毎年1回開催されているというこの会ですが、私が参加したのは「その2」。2月15日に開催された会がすぐに満席になってしまったとのことで、今年は特別に2月29日にも追加開催されることになりました。(というわけで、「その2」です。)
「さかな家」さんは矢祭町のメインストリートにある「丸安魚店🐟」というお魚屋さんの息子さんが営んでいるお料理屋さんです。(店名も納得💡)
予告によると、今回の「南郷を楽しむ会」の目玉は12年前の「新玉の酒」です。子年生まれの「さかな家」さんのご主人が12年前に購入した貴重な「新玉の酒」を開栓してくださるそうです‼️
夕刻、矢澤社長が「さかな家」さんに到着すると女将が早速、「お客様にお出しする前に、12年前のお酒の味を確認してください。」と。社長は香りをかぎ「酸味が残っている香りですね。」と。1口飲んで「ビンテージ感があり、いいですよ。よく冷やして提供してください。」と。藤井顧問は「時間が経たないと出ない味がよく出ています。保存状態も良かったと思います。」と。お二人からのお墨付きで、本日参加のお客様に安心して楽しんでいただけることになりました🎵
今日の乾杯のお酒はオンザロックで「特別純米酒 銀箭」です。社長が蔵を継いでから初めて作ったお酒であること、淡い炭酸が残っていることなどお話されました。
乾杯の音頭はK様。なんとK様はこの後、お車を運転するとのことで乾杯から最後までずーっと南郷の仕込み水でした。美味しいお酒の会に参加してお酒を飲めないなんて、苦行としか言い様がありません😵
本日の献立です。2部に分かれていて、前半は「勉強会」、後半は「宴」です。勉強会は矢澤酒造店のお酒と「さかな家」さんのお料理のペアリングです。勉強会用のお酒3種類について、社長から説明もありました。
まずは「いちごの白和え × 大吟醸 月と虹」。「月と虹」は香りを楽しむお酒だそうです。お酒のフルーティさと甘みが、いちごのフルーティさと甘みと同調を味わうように考案されたペアリング。矢祭産のいちごを口に残したままお酒を含むといちごの美味しさが倍増しました🍓
次は「ホタルイカガーリックバター 油麩添え × 南郷 生詰 吟醸酒」。「南郷 生詰 吟醸酒」は透明感のあるお酒とのこと。お酒に合わせる「ホタルイカガーリックバター 油麩添え」、とーっても美味しかったです😋元来、オイル系が大好きな私なので、この美味しさをずっと味わっていたかったのですが、社長の提案通り「南郷 生詰 吟醸酒」をいただくと、あら不思議。口中がさっぱりして、次のお料理が待ち遠しくなりました😄 お酒で洗い流すのは、次の料理と前のお料理の味が混ざらないようにするための重要な効果があるそうです。
三品目は「特製グリーンカレー × 南郷純米酒」です。「南郷純米酒」は南郷を代表する、旨口のお酒です。社長は「炊きたての白米をイメージしてカレーと合わせてください。」と。「南郷純米酒」とカレーの組み合わせは、お酒のイベントの際、社長が毎回お客様に勧めている組み合わせです。勉強会の3品中、私は「特製グリーンカレー × 南郷純米酒」が一番マッチしていました👍
前半の「勉強会」が終了すると、後半の「宴」へ突入。「宴」では用意された南郷のお酒が全部飲み放題です!皆さん、お好きなお酒をお好きなだけ、お料理と共に楽しまれていました🍶
藤井顧問からは、お酒造りに関する様々な道具の説明がありました。木の香りがつかないように瀬戸物で作られた保存容器や柿渋(防腐剤の効果がある)が塗られた手桶など、酒蔵の歴史を感じる品々でした。
いよいよ12年前の「新玉の酒」の登場です。参加した方からは「高級なシェリー酒みたい。」などの感想がありました。12年前の「新玉の酒」は「ちよにしき」ですが、現在の「新玉の酒」は「美山錦」で仕込んでいます。
子年トリオです。藤井顧問も子年です。皆さんの笑顔で、「南郷を楽しむ会」が大盛況だったことがお分かりいただけると思います🙂
矢祭産の小松菜を使った煮びたし、矢祭産の卵を使った茶わん蒸し、南郷の酒粕を使ったさわらの酒粕漬け等々、たくさんのお料理を美味しくいただきました🍴
締めの挨拶はS様。「南郷を楽しむ会」に参加したいと思いながらも、ずっと参加出来ず、第7回目の今回念願叶って参加できたというS様。そんなS様のお母さまは365日、毎日毎日、夕方6時なると南郷のお酒を飲むのが日課。「南郷のお酒以外は飲めない」と仰っているそうです✨✨
この日は、矢澤酒造店の前身である藤井酒造店の時代から、酒蔵の中の様々な建具を作り、修繕してくださっている建具屋さんや「ノーマル(南郷普通酒のこと)がこんだけ旨いんだから、他の酒を飲む必要がないんですよ~😄」と力説する酒屋さんなどと出会いました。矢澤酒造店が矢祭町の造り酒屋であることを実感した会でした。又、私など及ばないほどの筋金入りの「南郷ファン」が矢祭町にたくさんいらっしゃることも分かりました。
「さかな家」さんは、お料理はもちろんですが、はにかんだ笑顔のご主人と明るい笑顔の女将のコンビも魅力です。矢祭町のいいところを広めていこうと考えて、矢祭町のいいところの一つが「南郷」であることから「南郷を楽しむ会」が開催されるようになったとのこと。来年の「南郷を楽しむ会」も楽しみです💕 お土産に「さかな家」さんオリジナルラベルの「南郷純米酒」をいただきました。
(3/7追記)
今回の会について、酒蔵の地元紙「東白日報」の3/5(木)に大きく掲載されました。お酒とお料理の紹介や、子年トリオと12年前の「新玉の酒」の写真等と共に、参加者皆様が「南郷を楽しむ会」を満喫された様子が紹介されています😄